「今までは会社やしがらみの中で生きてきたけど、これからは自分らしく生きていきたい」「自然の中で暮らすようなライフスタイルにシフトしてみたい」
ミドルエイジを迎えると、第二の人生へ向けた暮らし方、生き方を考えるようになりますよね。その中の一つに「森で暮らすスタイル」があります。
森の暮らしを具体化していく環境として、別荘地という選択肢があります。本記事では森の暮らしを別荘でつくるときに気になる点をまとめてみました。
50代からのセカンドライフを考えるときの参考になれば幸いです。
1.なぜ別荘を選ぶのか?
50代後半、人生の第二章を迎えると、「これからは自分らしく暮らしたい」と考え始める方も多いはず。
忙しい都市生活から離れて、制約の中で縛られてきた人生もひと区切り。自然に囲まれて穏やかな時間を過ごしたいと思う瞬間も増えるのではないでしょうか?
そんな時、思い浮かぶ選択肢の一つが「別荘」です。
別荘には、自然とのふれあいを日常的に愉しむだけでなく、趣味に集中したり、心身をリフレッシュしたりといった多くのメリットがあります。
一方で、維持費や管理の手間、使いこなせない可能性などデメリットも考えられます。
「自然豊かな森の環境でゆったりとした時間を過ごす」という理想。
実際にどれだけ実現可能なのか、自分の生活スタイルに適しているのかをじっくり考えてみましょう。
2.別荘地の選び方
別荘地を選び方にはいくつかの視点があります。一つ目が「立地条件」です。
自宅からのアクセスは重要。アクセスが良ければ移動の負担も軽く、週末だけの短期利用も容易です。
いくら自然に囲まれていたとしても、高速道路で渋滞にはまって行くだけで時間が掛かるような場所だと行くだけで疲れてしまいますよね。
また、周辺環境が理想の生活にどう関わるかも考慮しましょう。
例えば、静寂さを求めるなら都会から少し離れた場所が良いかもしれませんし、反対に利便性も重視するなら生活必需品がそろうエリアに近い別荘が最適です。
加えて、地域の「気候」も重要です。
四季がはっきりしている場所や、雪が多い地域はそれぞれ管理に影響を及ぼすため、実際の気候変動に対する考慮が必要です。
雪や凍結で、車での行き来にスタッドレスタイヤが必要になり、履き替えるとなると煩雑、慣れるまでに時間も掛かります。
地域コミュニティがある場所だと、住民との交流やサポートが期待できる一方で、プライバシーも気になります。どのようなコミュニティが自分に合うのかもよく考えましょう。
住まい選びで住民は忘れてはいけない要素。でも結構抜け落ちてしまいがち。理想は「つかず離れず」の距離感があることだと思います。
物件タイプも重要です。戸建てかマンションか、または土地だけ購入して建てるか。
それぞれの選択肢にどんな利点や制約があるのかを知っておくと、より納得のいく選択ができるでしょう。
3.予算と費用
別荘の購入には「初期費用」がかかります。
購入費用に加え、税金や登録料といった諸経費も考慮に入れる必要があります。
また「ランニングコスト」も見逃せません。別荘の維持管理費、場合によっては管理会社に支払う管理費、固定資産税などが含まれます。
管理費は一見コストに思うかもしれません。でもこれがなければ全て自分でやらないといけない状況になります。
わかりやすい例だとごみ処理。もしごみ捨てができないときは自宅へ全て持ち帰りしなければいけません。都会で当たり前のことができないとストレス負担になります。
「どのくらいのコストがかかるのか?」という疑問は、最初に気になる点ですね。
これらの費用は物件の場所や大きさ、管理形態によって異なるため、最初にどれほどの出費が可能かをしっかり見極めておくことが大切です。
費用の具体例を参考にしながら、自分の理想に合う予算感を把握していきましょう。
4.自分が描くライフスタイルに合わせた別荘選び
「週末だけの短期滞在か、長期のリフレッシュ利用か、それともいっそのこと移住するか?」
別荘の活用方法は人それぞれです。自分のライフスタイルにぴったりの選び方をすることで、利用頻度が上がり、より満足度の高い生活が実現します。
また、趣味やアクティビティを楽しむための施設や設備も考慮に入れましょう。
例えば、登山が趣味であれば山が近い場所が理想的ですし、釣りやゴルフが好きな方にはそれらの環境が整っているエリアが最適です。
今これといった趣味がなくても大丈夫。実際に森の中で暮らし始めると日々新しい発見が待っています。
家のまわりの草木を観察する、近所を少し散歩してみる・・・特別なことをしなくても愉しさは膨らんでいきます。
まずは「自分がどんな生活をしたいのか?」を考え、思いつくまま書き出してみてください。できるできないはいったん外して考えるのがコツ。
自分が描くライフスタイルをリストアップすることが成功する別荘選びの鍵となります。
5.失敗しないための注意点
別荘購入は大きな決断です。だからこそ、事前に十分な情報収集と確認が欠かせません。
まずは契約前に、物件の「権利関係」「建物の状態」「周辺環境」をしっかり確認しましょう。
例えば、建物の老朽化状況や地盤の安全性、周囲の騒音や匂いなど、日常の生活に支障がないかは見逃せません。
購入後も定期的なメンテナンスや管理が必要です。自宅がマンションの人は家のメンテナンスには意識がなくここまで来ているので特に注意が必要です。
特に、使わない期間がある別荘では、湿気や虫害の問題が生じやすくなります。寒冷地の場合は水道管破裂を防止するための対策も必須です。
家の管理方法についても事前に確認しておきましょう。
また、固定資産税など税金の支払いも忘れてはならない内容です。少しでも疑問があれば、プロのサポートを受けるのもおすすめです。
6.まとめ
別荘を持つということは、理想の暮らしへの第一歩です。
しかし、人生の大きな決断だからこそ、慎重に選びたいものです。事前に情報を収集し、しっかりと計画を立てることで、納得のいくセカンドライフを実現できるはずです。
わからないことがあれば専門家に相談することも視野に入れて、自分らしい第二の人生を実現するための別荘選びをたのしみながら進めてください。