土地を見に行くと、ワクワクする反面、不安もたくさん出てきます。
「この木、伐らないと家が建たない?」「駐車場ってどうやってつくるの?」「浄化槽ってどこに入れるの?」「落ち葉って毎日掃除するの?」「斜面でも暮らせる?」
こんな疑問は、パンフレットには載っていません。
僕自身も930坪の荒れた森をゼロから開拓してきたからこそ、その気持ちがよくわかります。
だから物件をご案内するときも「土地の説明」ではなく、「ここで暮らす方法」をお話ししています。
「屋根に木が掛かっているけど、どうしたらいい?」

まず考えるのは、「本当に伐る必要があるのか?」です。
危険な木なのか。枝を払うだけで十分なのか。専門業者にお願いする規模なのか。
僕自身も森で何十本も伐採を経験してきましたし、必要なときは信頼できる伐採業者さんにつなぎます。
「どこへ頼めばいいかわからない・・・」そんなところから一緒に考えます。
「駐車場って、いくらくらい掛かる?」

実は、森では駐車場づくりも工夫次第です。
私の森では、水道工事などで出た良質な土を活用し、何度も締め固めながら駐車場をつくりました。
砕石を敷いて完成…ではありません。土がしっかり落ち着くまで約2年。
そんな経験があるから、「この土地ならこんな方法がありますよ」と具体的にお話しできます。
もちろん、必要に合わせ、実際の工事は信頼できる業者さんをご紹介します。
「浄化槽って、どこでも設置できるの?」

森では、家を建てる場所だけでは決まりません。
斜面の考慮。浄化槽の位置。配管の勾配。道路との関係・・・。
これらを考えながら配置を決めていきます。
僕自身も実際に設置を経験しているので、「ここならこんな計画が現実的ですね」とイメージを共有できます。
「落ち葉が大変そう…」

よく耳にする質問です。でも、落ち葉はごみではありません。
僕の森フィールドでは、木枝や丸太で囲ったスペースに集めています。見た目も自然になり、時間をかけて腐葉土になります。
森では、「片付ける」より「活かす」という考え方のほうが暮らしやすくなります。
「斜面って使えない土地?」

いいえ。見方を変えると、とても魅力的な場所になります。
木々を眺めるベンチ。木陰の読書スペース。子どもも大人も探検できる小径。
「奥行きのある抜け感」「四季とともに移り変わる借景」斜面だからこそ生まれる景色があります。
実際に、斜面を生かした家づくりや庭づくりの事例を見ながら、一緒にイメージを膨らませていきます。
「漆喰って、自分で塗れるの?」

塗れます。
僕たちも最初は素人でした。挑戦してみると、だんだんコツみたいなものがわかってきます。何より自分の手で家を育てる楽しさを実感します。
森の暮らしは、「完成品を買う暮らし」ではありません。「少しずつ、自分らしく育てていく暮らし」です。
「この土地なら、どんな暮らしになりますか?」

僕は、土地を見ると自然と暮らしの風景が浮かびます。
「ここに小さな平屋」「車はこのあたり」「アプローチは森の小径」「途中にひとやすみベンチ」「デッキに出れば風が抜ける」
「このヤマザクラは春が楽しみですね」「ここはコナラの木陰が気持ちいいですよ」「このアオダモは何年かすると素敵なシンボルツリーになりますね」
土地ではなく暮らしをご案内する。それが僕たちの仕事です。
森で暮らすことなら、まず相談してください。
僕たちは単なる不動産屋ではありません。工務店でもありません。造園屋でもありません。もちろん伐採業者でもありません。
でも、自分で森を開拓してきた経験と、信頼できる職人さんたちとのネットワークがあります。
だから、「誰に相談したらいいかわからない」という段階からお手伝いできます。
森の暮らしは、一人で悩まなくても大丈夫。最初の相談相手として、お気軽に声をかけてください。

