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別荘地の宅地整備と森の暮らしのギャップ

別荘地には所有して何十年も放置されたままになっている土地がたくさんあります。当時、何を目的に購入したのかはさまざまだと思います。

仮に40歳で土地を買った人は40年経つと現在80歳。自分で何かするのは難しい。かといって子供の世代にまで引き継がせるのはやめておきたい・・・それで放置されたままになるという現実。

一方で、家の物件さがしでそんな土地を見に来る人がいるそうです。そのときほぼ決まった反応になるとの話を聴きました。

「こんな状態でどこに家を建てるの?」「家なんて無理」「木を伐るだけでそんな膨大なお金が掛かるの。じゃあやめておこう」と帰ってしまうみたい。

たしかに一見して木が生い茂っているとそう感じますよね?だから多少の整備が必要になると。

そこである所有者は、土地にある全ての樹木を伐採して売り出しました。するとすぐに買い手がついたらしいです。

僕的には、うーーーーんという感じです。土地は見るも無残な状態です。これでは森の暮らしは台無しです。そもそも木々とともに過ごすのがここでの暮らし。こんなに木がないと暑さも酷くなります。

そもそも何もない敷地がいいのならわざわざ森の中にまで来る必要はありません。街中で探せば済む話。物件さがしと森の暮らしのギャップを大きく感じた出来事でした。

別荘放棄地

もちろん家を建てるにはある程度整える必要があります。スペースがないと建ちませんから。問題は整え方だと思います。

大きな家をつくって家の中で過ごすのなら街にいれば済みます。森の暮らしは家の中はもちろん、外の過ごし方に愉しみがあります。

となると家は小さくていいんです。いやむしろ小さい方がいい。

小さな家を建てるだけのスペースを確保する。家を建てるのに支障が出る範囲だけ伐採する。あとは住みながら木々を含めた自分の庭の手入れを愉しむ。

森の暮らしってそういうスタイルのことをいうのだと思います。

別荘地にはそれなりに美しい木々があります。単なる山林とはワケが違います。道路もあるし、水道も来ている。

森の近くにいながらにしてそれなりに利便性があるところ。森と人を近づけてくれる他にない場所です。

別荘地を新たな視点で暮らしができる場所に。そんな想いが募った一日でした。

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